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映画・音楽
多角化に生き残りをかける映画業界、メディア開発が起爆剤の音楽業界。ピーク時の10分の1になってしまった映画館の年間入場者数。映画産業はテレビやビデオが家庭に浸透したこと、スポーツやレジャーといった余暇の過ごし方が定着したことで、衰退の一途をたどり続けている。もはや興行収入だけでは経営が成り立たないところまで来ている。自社製作を減らして、リストラを敢行し、バブル時の遺産を放棄してまで立て直しを図っているが、まだ成果が出たとまでは言えない状況だ。
唯一の明るい材料は、英米で成功したシネマコンプレックス(複合映画館:1つの映画館で複数の映画を上映するスタイル)が、消費者に受け入れられていることである。AMCキャナルシティ(福岡)やメディアージュ(東京)、イクスピアリ(浦安)などは、新しい映画鑑賞スタイルを提案してくれている。
衰退気味の映画産業と比較すると、紆余曲折はあったものの音楽業界は元気がいい。レコード需要の落ち込みで一時は映画と同じ道をたどるかに映ったが、CDという新しいメディアの開発が状況を一変させた。シングルで100万枚を超えるヒット曲が何曲も登場しているほどである。音楽産業にとってメディア開発は両刃の剣だが、CDをはじめMD・DVDなどに関しては現在のところ、いい結果を生んでいる。
カラオケや録音に対する著作権の問題も徐々に整備されてきた一方で、新たに台頭してきたインターネット上での音楽流通への対応が今後のポイントになる。