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農業・建設・産業用機器
専業・兼業問わず、それぞれに得意分野を持っており、ほとんどが受注生産で多品種少量生産が基本的なスタンスである産業用機械。造船、重機械といった大手企業に専業メーカーが加わり、かなり複雑な業界地図となっている。
具体的な企業名を挙げると、専業メーカーは荏原、西島製作所、鶴見製作所、電業社機械製作所などで、兼業メーカーはクボタ、日立製作所、三菱重工業、石川島播磨重工業などになる。建設機械で生産額がもっとも大きいのは約4割を占める油圧ショベル。コマツ、日立建機、新キャタピラー三菱の3社で寡占状態である。
金属加工機械は加工工程で一次・二次に分類される。鉄鋼メーカーで使われる一次加工機械は、三菱重工業や住友重機械工業などの造船大手が得意分野。二次加工機械の中のプレス機は、さらに大型と小型に分類され、大型ではコマツ、石川島播磨重工業、日立造船など、小型ではアマダ、アイダエンジニアリング、コマツなどが得意としている。
樹脂加工機の射出成形機では日製樹脂工業、東芝機械、日本製鋼所、住友重機械工業、東京機械金属の5社でほぼ独占している。重要な機械部品となるベアリングは、日本精工、NTN、光洋精工が3強とされている。小型ではミネベアも浮上してくる。
このように企業それぞれの得意分野で競い合っているのが産業用機械業界なのである。