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非鉄金属
競争力の向上を狙った合併の動きがなおも続いているのが現状だ。非鉄金属とは、その名の通り鉄以外の金属を指し、その内容は多種多様である。一般には銅・鉛・亜鉛などの重金属と、アルミニウム・マグネシウムなどの軽金属をあわせて「ベースメタル」と称し、そのほか金・銀などを貴金属、ニッケル・チタン・タングステンなどを希少金属(レアメタル)と分類している。銅・鉛・亜鉛は、いずれも代表的な国際商品で、特に銅は原料鉱石の99%以上を輸入に依存。鉛・亜鉛の国内鉱出率もそれぞれ14%・4%に過ぎない。
また、アルミニウムは軽量・耐蝕性・リサイクルなどの面から需要は拡大の一途にあるが、製錬には膨大な電力消費を伴うので、電力コストなどが割高な点から、厳しい国際協力にさらされているのが現状である。そのため非鉄金属業界も鉄鋼業界同様、合併や系列内の統合が相次いでいる。
最近の大型合併では、住友金属と住友シチックスが1998年10月に合併。また、日本軽金属と東洋アルミニウムが合併、古河電気工業とスカイアルミが業務提携するなど、業界大手同士の協力によって国際競争に生き残る動きがますます活発化しつつある。これによって、高付加価値の製品を生み出す技術力、多品種・少量生産を実現できる柔軟な製造体制を確立することが各社共通の狙いであり、今後を左右する鍵であることは言うまでもない。