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印刷
情報産業への転換で、新たな可能性も見えつつある今日の印刷業界は、出荷額で8兆円を超える巨大市場である。大日本印刷・凸版印刷のトップ2をはじめとする大手企業は、もはや印刷業というより情報産業の一翼を担う先端産業に変貌している。
例えば、半導体の生産に必要なフォトマスク・シャドウマスク・液晶カラーフィルタなどのエレクトロニクス製品や、クレジット・IC・プリペイドなどの各種カード、あるいはキャプテン・電子出版といったニューメディア・マルチメディアなど、IT(情報通信)全般に印刷技術は幅広く活躍している。
さらにいえば、紙媒体やCD-ROMなどの制作に関しては、クライアントである出版社・広告代理店・企業宣伝部に対して印刷会社側が積極的にノウハウを提供するなど、果たす機能も徐々に変化しつつある。以前からの課題であった、労働集約型から知識集約型へのビジネススタイルの転換を押し進めている最中といったところだろうか。
こうした状況を見ると、印刷業界には大企業と中小・零細企業との格差が大きく、依然として前近代的な体質も残るなどまだまだ解消すべき課題はあるが、規模に関わらず情報産業の重要な存在を占める可能性も大いに秘めていることは間違いない。そういった意味からも、インターネット技術への対応は印刷業界各社にとって共通の事業課題と言えるだろう。