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トヨタ・ホンダ以外は外資入りするなど各社苦戦が続いてえいる。自動車業界を大きく分けると「完成車メーカー」「部品メーカー」「販売ディーラー」からなるが、どの分野も例外なく苦戦を強いられている。
完成車メーカーはバブル崩壊による景気低迷と、1997年の消費税引き上げによって深刻な業績不振に見舞われた。ここに世界規模で進行している業界再編の動きが、国内メーカーをいっそう混乱の渦に巻き込む結果になった。長年業界第2位の座を守ってきた日産が、フランス・ルノー社の資本を受け入れたのは記憶に新しい出来事だ。いまやトヨタ・ホンダの、いわゆる「勝ち組」以外はすべて外資の傘下に入るほど、外資系企業の攻勢と国内メーカーの弱体化が鮮明になっている状況である。
また、業界再編の波は部品メーカーにも多大な影響を及ぼしている。以前は完成車メーカーを頂点としたピラミッド型の構成によって受注もある程度約束されてきたが、いまや系列という概念は崩壊寸前。系列に頼らず、いかに自立した経営を行えるかが部品メーカーにとって存続を占うカギとなるだろう。
一方、ディーラーも業績低迷を打開するべく、インターネットの活用など新しい販売方法の確立が急務となっている。何かと暗い話題が先行するが、自動車技術に情報技術を融合させて、たとえば無人車の自動運転を可能とする「ITS」の実現など、将来に期待が持てる材料も見えつつある。