繊維素材
木材・紙・パルプ
ゴム・ガラス・セメント
鉄鋼
非鉄金属
アパレル・衣料品
化粧品・トイレタリー
印刷
医薬品・化学
工作機械
農業・建設・産業用機器
自動車・輸送用機器
精密機械
半導体
コンピュータ
事務用機器
家電
食品
スポーツ・楽器
映画・音楽
ゲーム

   
家電
「デジタル家電」の誕生が、業界にいかなる発展をもたらすのかが今後の課題である。家電はエアコン・冷蔵庫・洗濯機など「白物」と呼ばれる電化機器と、カラーテレビ・ビデオ・オーディオなどAV機器を中心とする電子機器に分けられる。
かつては白物が日本の経済成長を支えてきたが、いまやマーケット規模からいっても家電の主役は電子機器へと移行。なかでも、1996年に登場したDVDプレーヤーは初年度の生産台数が10万台だったものが、2001年には200万台突破が予想されるなど爆発的に市場を拡大させている。これ以外にもBSデジタル・CSデジタル放送の開始をにらんで、デジタル・ハイビジョンテレビの普及も大いに期待が持たれている。
このように、家電産業は技術革新による新製品開発の積み重ねによって売上げを伸ばしてきた。そして家電業界はいま、これまでにない革命的な発展を遂げようとしている。デジタル技術と情報通信技術の急速な発達によって、電化機器と電子機器の境界線がないような、まったく新しい概念の製品が次々に誕生しているのである。
たとえば、インターネットによって料理のレシピが受信できる電子レンジや、食品の賞味期限を音声で知らせてくれる冷蔵庫。また、家庭のテレビがコンピュータに代わる情報端末になることも確実視されている。成熟産業と見られている家電業界も、まだまだ大いなる可能性を秘めている。