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旅行・ホテル
再編が進む旅行業界と体力差が分かれ目のホテル業界。旅行業界は、海外・国内ツアー旅行の主催と販売を行う第一種旅行業者から、他の業者の販売代理を行う旅行業代理店業者まで、4つのグループで形成されている。
このうち大手50社で取扱高の8割強を占め、大手4社だけで約4割のシェアを持っていて、実質上の寡占状態にある。元々、旅行会社は運輸業者や大手メーカーの子会社として設立されるところが多く、所属系列の規模がそのまま営業力に反映されるケースが多かったのである。
しかし、バブル崩壊後の景気後退によって消費者の「旅行離れ」が進むなか、ツアー料金の価格破壊も進行。それに伴って、業界内での競争も急速に激しさを増している。
また、格安チケットからスタートしたHISのような独立系企業の躍進も目覚ましく、こうした新規参入が競争にいっそう拍車をかけている。また、2000年は海外旅行者の数は回復に転じたものの、業界内に再編の波は着々と押し寄せ始めているのである。
一方、ホテル業界も景気の影響で、90年代に入って客室稼働率は低下。宿泊客を確保するべく、一流ホテルでも値引き合戦を繰り広げている。大型化・チェーン化によってスケールメリットを追求してきたホテルが「体力差」によって持ちこたえる傾向が強いものの、今後はよりキメ細やかなサービスによる差別化が、業績を左右する重要な鍵になるだろう。