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銀行
生き残りの鍵は、いかに「変化」を「チャンス」にできるか。金融ビッグバンという言葉が象徴するように、いまや日本の金融業界は業界地図のみならず、業務内容さえも激しい地殻変動に見舞われている。
三洋証券・北海道拓殖銀行・山一証券の破綻に始まった金融システム不安を契機に、国際的な競争力向上を目指した、業界全体を巻き込んだ再編の波が一気に加速。第一勧業銀行・日本興業銀行・富士銀行は2002年に事業統合を行い、さくら銀行と住友銀行との事業統合も進むなど、大手銀行20行と主要証券・保険のほとんどが、何らかの形で再編に深く関わっている。
これは何を意味しているのか?すなわち、異業態同士の合併が進むことにより、都銀や証券会社、あるいは信託銀・長信銀などといった業種の垣根が完全に取り払われるということ。その流れに乗って、各金融グループでは新しい金融商品・サービスの開発に意欲的に取り組んでいる。また、イトーヨーカ堂・ソフトバンクなどの異業種連合が銀行業務の新規参入に名乗りをあげ、EC(電子商取引)に主眼を置いたサービス展開を計画するなど、金融業界は「変化の時代」をチャンスとするべく、新しい挑戦を確実にスタートさせている。
一方、地方銀行は、都銀とのリテール(小口金融取引)競争に勝ち残れる強固な基盤を築く地銀と、淘汰・再編の波にさらされる地銀の二極化が明確になると予想される。