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外食産業・ファーストフード
宅配・テイクアウトなど、新たなるライバルも登場。30年もの間、継続的に成長を続けてきた外食業界も98年、遂にマイナス成長を記録した。不況によって消費者が外食の回数を減らしていることに加えて、価格競争の激化、さらには既存店の業績低迷を新規出店によって挽回しようとした結果、市場での店舗数が飽和状態に達していることが、業界全体の不振につながっているものと考えられる。
そんな中でも、地価の下落を背景として、新規出店の数は相変わらず高い水準を維持している。そのため大手ファミリーレストラン・ファーストフード各社は、いかに低コストな店舗を大量に出店するか、すなわちスケールメリットによる勝ち残りを共通した戦略としている。まさしく、体力勝負の世界といえよう。
このシビアな戦いにおいて、「ひとり勝ち」状態を続けているのが日本マクドナルドである。矢継ぎ早の新商品開発や低価格戦略を武器として、売上高はファーストフードのみならず外食産業の中でもダントツ。若年層に加えて、ファミリーや中高年にまで顧客の層を拡大している。
また、お惣菜やコンビニ弁当などの、いわゆる「中食」や宅配ビジネスの成長も競争の激化に拍車をかける要因になっている。こうした流れを受けて、外食チェーンがテイクアウトや宅配サービスを強化させる動きがここ最近、目立っている。