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その他の金融業(消費者金融)
最近ではより身近な存在となって、過去最高益も更新している消費者金融業界は、かつての「サラ金」体質からの脱却を果たすべく、株式公開や店舗拡大などを進めてきた。
折からの超低金利政策の恩恵もあって、ここ数年は順調な成長を続けている。98年3月期は、武富士・アコム・プロミス・アイフルの大手が軒並み過去最高益を記録。その後も、自動契約機の導入やコンビニとの提携など、利便性の追求を目指したさまざまなサービスを打ち出すことで、「身近な存在」として利用者を増やしている。
しかし、利用者の増大に伴って、自己破産件数の増加など新しい社会問題も顕在化しつつある。今後は、利便性と無理のない利用を促進させるための啓蒙活動や審査基準の強化など、バランスをとった事業運営がいっそう求められることになるであろう。
また、バブル期の運用失敗や不動産などへの過剰融資により財務内容が悪化していた、業界第5位のレイクの経営資産は、世界最大のノンバンクである米国GEキャピタルが獲得し、事実上の買収に成功。
一見、意外な取り合わせにも見えるが、外資が日本の消費者金融の高い収益性に注目している証拠でもあり、今後は国内外からの新規参入が加速し、競争が激化することも大いに考えられる。消費者金融業界にも、グローバルな再編の波が迫ろうとしているのである。