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化学・燃料商社
他社を圧倒する長瀬産業と伊藤忠燃料。化学系商社の最大手は長瀬産業。京都の西陣で染料問屋としてスタートしたが、現在は染料・合成樹脂などの化学専門商社として他社をリードしている。ノバルティス(スイス)やGE(アメリカ)といった外資系企業との合弁会社も設立し、基盤固めは着々と進んでいる。この長瀬産業に肉薄しているのがガスを主力とし、LPGではトップの岩谷産業である。多角化を目指して建設・ハウジング、情報・電子などにも参入したが、こちらのほうは見直しを余儀なくされている。 堅実経営として注目されているのは、住友化学系の稲畑産業である。合成樹脂と染料の2本柱で安定した業績を残している。
また、燃料系商社では、伊藤忠燃料。ただし、業務内容は燃料一本というわけにはいかないようだ。ガソリンスタンド業界や石油業界の激変が続いている状況下で、コンビニやカタログ販売といった多角化を図っている。燃料系商社として他に挙げるならば、東北最大のカメイとリコー・三愛グループの三愛石油。前者はガス部と石油部を一本化することで、営業の効率アップを目指している。後者は羽田空港の航空燃料を独占している状況で、堅調な業績を続けている。