総合商社
電子・電機・半導体商社
鉄鋼・機械商社
精密機器・事務機器商社
化学・燃料商社
繊維・アパレル商社
スポーツ用品商社
飲食料品商社
その他商社

   
鉄鋼・機械関連商社
主力の伸び悩みで余儀なくされる多角化。鉄鋼・機械系商社の大手とされるところは、新日本製鉄系の日鉄商事、川崎製鉄グループの川鉄商事、住友金属系の住金物産である。日鉄商事は世界最大の鉄鋼メーカーである新日本製鉄グループとあって、さすがに事業分野は鉄鋼専門だが、川鉄商事や住金物産は多角化経営が加速化してきている。前者は野崎産業と昨年合併したこともあって、食糧や航空機ビジネスに新規参入し、総合商社としての機能を強化している。後者は1993年に経営破綻したイトマンを吸収したことによって、繊維・食糧へ多角化に着手。業績は横這い状態だが、多角化展開は確実に進んでいる。
このほかで鉄鋼・機械系の商社を挙げるなら、神鋼商事、ユアサ商事、阪和興業、山善、極東貿易などだが、いずれも課題は多角化の推進をたどっている。神鋼商事は鉄鋼から機械へ、ユアサ商事は住宅建材や食料品にも展開してきている。阪和興業が現在注力しているのはOA機器や水産業、極東貿易は主力の電機・エネルギー関連が伸び悩んでいるようだ。機械専門商社の大手である山善は主力の工作機械が厳しい状況に直面しており、住宅関連機器やブラジルの子会社の伸びに期待している。
いずれにしても、主力商品をベースにどのようなフィールドに展開していくのかが今後の課題のようである。