総合商社
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精密・事務機器商社
精密機器商社としてはまずセイコーである。セイコーグループは、商社機能のセイコー、メーカー機能のセイコーインスツルメンツを軸に、時計・宝飾品・眼鏡など多角的に展開しているが、その中でのセイコーのポジションは腕時計の流通。携帯電話やインターネットを意識したデジタル時計、環境アセスメント制度を導入した新商品、音楽プロデューサーと共同開発した腕時計など、商品特化による斬新な戦略は注目されるところだ。
その他の精密機器商社としては、オリンパス光学製品の国内販売を担当するオリンパス販売、シチズン時計グループの専門商社であるシチズン商事が有力どころとされている。
一方、事務機器商社の最大手はキヤノン販売。輸出企業のキヤノンが好調な反面、国内販売を担当するキヤノン販売の業績は芳しくない。打開策として各事業部を独立採算性にし、不調のパソコン部門を独立させ、好調なカラーレーザープリンタやカメラのシェア拡大を目指している。
オフィス家具・コンピュータ機器の大手商社である内田洋行も、オフィス家具需要の落ち込みで業績は今ひとつ。OA機器、パソコン関連商社に共通した課題は、パソコン需要が行き届いてセカンドニーズが喚起できないところである。
今後はシステム開発サービス・サポートサービスなどが、新たなビジネスフィールドとして期待されている。