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ディスカウントストア

価格以外の魅力をアピールする新業態も続々と誕生中。
現状のディスカウントストア(DS)業界は、大きく分けて総合DSと専門DSに分類される。総合DSは家電・家具・衣料品・食料品などを幅広く扱う店舗。一方、専門DSでは家電・AV分野の躍進が著しく、コジマ・ヤマダ電機・ケーズデンキがトップ3を形成し、激しい価格競争を展開している。また、酒類販売でも店頭公開を果たすDS企業が誕生するなど、にわかに社会的認知が高まってきている。
このように、90年代前半「価格破壊」を先導して、消費者からの圧倒的な支持を獲得したDS業界ではあるが、近年、そのDSが大きな岐路に立たされている。スーパーなどが低価格化戦略を強め、DSとの価格差がなくなりつつあり、安さだけでアピールしてきたDSにさらなる差別化を図るだけの戦略を打ち出せないのが最大の要因である。価格競争に破れ、業績が急速に悪化しているDSも少なくない。
こうした中、玩具のトイザらスに代表される、外資によるDS進出、あるいは会員制で運営されるホールセールクラブ、在庫処分品や規格外品を販売するアウトレット、有名ブランドを並行輸入して超低価格で扱うオフプライスストアなど、新しい動きも見え始めている。価格以外に、いかなる魅力を消費者にアピールできるか。今後の展開が注目される。