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キーワードは「総合化」と「超専門化」。
近い将来、日本でも米国並みの本格的なショッピングセンター時代が到来するといわれている。それに伴って進展を予想されているのが、アパレルに代表される専門店業界の総合化・大型化の動きである。専門店ならではのブランドイメージと豊富な品揃えによって、幅広い消費者層を取り込むことがその狙い。現状では、特定分野の大型専門チェーン店しか存在しないが、すでに一部では総合化にむけた準備を進める企業も出始めている。
一方の動きとして注目されるのが、大型小売店との連携である。いまや、さまざまなブランドショップのテナント導入は、百貨店におけるフロア戦略の重要なファクターとして定着しているが、両者の「親密ぶり」は近年ますます顕著になっている。専門店としてみれば単独では不可能なスケールで大きな店づくりが行えると同時に、業績低迷が続く百貨店側も人気の高い専門ブランドを集客の目玉としたい、という思惑が一致した結果であろう。
他方、商品構成を極端に絞り込んだ「超専門店」も人気を集めている。1000種類以上のワインを常時ストックするワイン専門店や、ガーデニング用品のみを扱う専門店などといったショップである。
いずれにせよ、目まぐるしく変化する消費者ニーズをいかに的確にタイムリーにキャッチするかが、専門店業界に共通するテーマといえよう。