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建材・エクステリア・インテリア
この業界では加工、施工、さらにハウジング機能をもった企業が生き残る。住宅は自動車と同じように、数多くの部品から成り立つ製品である。
自動車と違う点は、部品ではあるけれどもユーザーにじかに販売される製品が多いところ。つまり、単なる部品を超えているため、建材・設備メーカーが住宅市場や住宅メーカーの動向に影響されるのは確かであり、逆もあるということである。そして、ここが昨今の建材・設備メーカーの生き残りのポイントにもなっている。
建設・不動産業界がそうであったように建材・設備業界もバブルに踊り、バブル崩壊とともに厳しい生き残り競争が始まった。市場の横ばい、住宅・設備のローコスト化に対応できなかった企業は次々に淘汰されている。生き残っている建材・設備関連企業に共通していることは、新機能としてプレカットラインの保有とサイディング、システム商品などの工事付販売を手がけている点だ。ただ単に商品を製造・流通するだけでなく、プラスアルファとして流通加工機能や施工機能までをも兼備した企業群が、バブル崩壊後も安定した業績を残している。
進化したところでは、住宅供給機能、言い換えればハウジング機能に手を広げている企業まである。つまり下請け的な認識の建材・設備関連企業は、今後さらに厳しい局面を迎えることになる。逆に複合化した企業は住宅・不動産にまで影響力を持つようになるだろう。